「逆ネステナーのサイズってどう選べばいいの?」「自社の荷物に合った寸法がわからない…」
そんな悩みをお持ちの物流・倉庫担当者の方に向けて、この記事では逆ネステナーの寸法の基礎知識から選び方、注意点までを徹底解説します。
逆ネステナーとは?寸法が重要な理由
逆ネステナーは、段積み可能なスチール製ラックで、荷物を直接載せて効率よく保管できる優れたマテハン機器です。
なかでも「寸法」は、以下の理由で極めて重要です。
- 保管効率に直結:無駄な空間が出ないよう荷物サイズにぴったり合わせる必要あり
- 安全性への影響:過積載やサイズ不一致は事故や荷崩れの原因に
- 作業効率アップ:フォークリフトとの相性や通路幅に影響
標準的な逆ネステナーの寸法例
対応パレット | 外寸(W×D×H) | 内寸(有効寸法) | 備考 |
---|---|---|---|
T11型(1100×1100) | 1250×1200×1350mm | 1150×1150×1200mm | 多くの国内倉庫で使用 |
ユーロパレット(1200×800) | 1350×900×1300mm | 1250×850×1150mm | 欧州規格に適合 |
※高さ(H)は、段積み数に応じて変動。天井高とフォークリフト揚高に注意。
寸法で見る!逆ネステナーの主要構造
以下の各部寸法をしっかり確認することで、安全かつ効率的な導入が可能です。
- 外寸法(W×D×H):設置スペースや搬入・輸送サイズに影響
- 内寸法(w×d×h):実際の積載スペース。荷物に適合しているか要チェック
- 嵌合部(かんごうぶ)寸法:段積み時の安定性に直結。異メーカーの混用は基本NG
- 脚部寸法・フォーク間隔:フォークリフト爪の入りやすさに影響
寸法選定のポイント8選
- 荷物サイズ(最大幅・高さ・重量)を測定
- 倉庫の天井高・床面積・柱配置を確認
- 段積み数と総高さを計算
- フォークリフトの揚高・幅に合うか確認
- 作業動線を確保できるかチェック
- 将来の拡張・荷姿変更に備える余裕
- コストと汎用性のバランスを取る
- 在庫品か特注品かの判断を明確にする
寸法と耐荷重の関係性に注意
- 寸法が大きくなるほどたわみやすく耐荷重が低下する傾向あり
- 有効高さが高すぎると重心が上がり転倒リスクが増加
- メーカーのカタログにある耐荷重は「等分布荷重」。偏った積載には注意
中古逆ネステナー購入時の寸法チェックポイント
中古品は現物確認が不可欠です。以下に注意:
- 歪みや嵌合部の損傷で寸法がカタログ値と異なる可能性あり
- 複数購入時はロットを揃えること(高さや脚の形状が不揃いだと危険)
- 既存設備との互換性確認(同じ「W1200×D1100」でもメーカーが違えば合わない)
寸法に迷ったら?こんな導入方法も
- 標準品のテンプレートを選び、荷物をそれに合わせて梱包調整
- 逆ネステナーをオーダーメイドで製作(費用・納期に注意)
- 専門業者に現場寸法を提示して最適サイズを提案してもらう
まとめ|最適な「寸法選び」が倉庫の利益を生む
逆ネステナーの導入で成果を出す企業は、必ず寸法を正しく選定しています。
物流コスト削減、安全性向上、作業効率アップ――その鍵を握るのは「サイズの最適化」です。
「たかが寸法、されど寸法」。
あなたの倉庫にぴったりの逆ネステナーを、ぜひこの機会に見直してみてください。
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